ピアノで頭が良くなる!?

素敵なドレスを着て、発表会でピアノが弾けたらな・・・
そんな期待をお子さまに託し、ピアノを習わせたいと思われる保護者様も多いのではないでしょうか?

実は、ピアノは弾けるようになる・・・だけじゃないんです!

脳の発達に効く習い事の第1位はピアノ

「ホンマでっかTV」の中で、脳科学者・澤口俊之先生が「ピアノが脳にいい!」と断言するほど、お子さまの習い事にピアノが良いと言われています。

「ピアノというのは、両手を並列かつ複雑に使い、楽譜を一時的にも記憶しながら演奏し、さらに次に弾く楽譜を先読みします。そして特に重要なのは両手を同じように使いますが、その使い方がまったく異なるという点です。これは他のものにはない非常に高度な行為なんですね。つまり、ピアノをやっていると、自然にすべての脳機能を高めてしまうというわけです」
(澤口先生のインタビュー記事より)

見る(読む)・弾く・聴く・理解(暗記)を同時に行う

ピアノを弾く時、この4つの作業を同時にこなしています。

これがピアノが「脳トレーニングになる」と言われる最大の理由です。

特に楽譜を見ながら理解するという能力は、野球やサッカーなどのスポーツはもちろんのこと、フィギュアスケートやチアリーディングなどの音楽をともなうスポーツで使うことはありません。

ピアノを弾くためには、

①楽譜を目で見て
② 脳がその情報を理解して身体各部に指令を出し
③ 指をコントロールしてピアノを弾き
④ イメージどおりの音になっているか耳で確かめつつ、目は次の音符を追いかける

この4つの動作の流れを瞬間的に連続して行う必要があります。
この高度な処理能力を必要とすることが、脳の構造を発達させる効果があると言われています。

この4つをそれぞれにわかりやすく噛み砕いて、何度もトレーニングすることがピアノのレッスンなのです。

ピアノを弾くことで身につく能力

4つの能力を同時に使うことが脳トレーニングになるピアノですが、レッスンを通して様々な能力を身に着けていくことができます。

記憶力

暗譜(楽譜を見ずに、覚えて弾く事)のトレーニングを積んでいくことで、自然と記憶力もUPしていきます。

忍耐力・持続力

1曲を完成させるためにコツコツ時間をかけて練習を繰り返すピアノレッスン。
時には先生に注意されながらも、上達するために向上心を持って挑戦することにより、忍耐力や持続力が養われます。

集中力

演奏中は、弾く事だけに神経を注ぐため、集中力が育ちます。デジタルの発展で常に脳が様々なことを考える中、1つのことに集中する時間を作ることは脳の成長にもとても良いことです。

表現力

同じ曲でも弾き手によって違った聴こえ方をするのが、音楽の醍醐味です。
レッスンでは、作曲者の意図を想像しながら感情を込めて弾くことを学ぶので、表現力が身に付きます。

理解力

読譜や演奏、すべてにおいて「理解すること」はとても重要なことです。多くの曲を弾くことにより、理解力がもどんどん高まっていきます。

思考力

思考力には、論理的思考と多面的思考があります。ピアノのレッスンを通し、どうしたら上手に弾けるのかを考えることで、深く考える力が育ちます。いずれの思考も、国語、数学、物理など、勉強にも必要なものです。

体力

筋力と関節などを無駄なく使い、正しい姿勢で多くの練習をすることで、体力をつけることができます。

判断力

良い音やタッチを一瞬にして判断したり、ミスをとっさにカバーする判断力が身につきます。

精神力

先生の前、発表会など緊張する場面を沢山経験することで、心を乱さず演奏をしていくことで精神力が育ちます。

注意力

意力とは集中力のみならず、いくつかのことに同時に注意を向けたり、多くの情報から自分に必要な情報を選択し利用し、処理するなどの能力のことです。譜面を読む時にも、演奏をする時にも注意力が必要です。

想像力

音楽はただ弾けば良いのではなく、そのイメージに合わせた演奏が必要です。明るい曲、壮大な曲・・・曲調をイメージしながら演奏するため、創造力が育ちます。

応用力

ピアニストが、全員同じ弾き方ではないのは、応用力があるからこそです。いろいろな弾き方をするための引き出しを身につけることにより、応用力が育っていきます。

本番力

発表会など、大舞台での演奏を経験することで「本番力」が身につきます。かのApple創始者、スティーブ・ジョブズが有名だったように今の時代は「プレゼン力」が重要です。本番力を鍛えることは、お子さまの未来にもきっと役立つはずです。